日本人の若手デザイナーはLVMHプライズでも高く評価されている。これからのファッション業界を背負って立つ20代のデザイナーズを選りすぐって紹介。 【写真を見る】若手3ブランド
LVMHグループが若手デザイナーの発掘、支援のためにスタートしたLVMHプライズの受賞者を振り返ると、日本人が先頭集団を走っているのがわかる。毎年のようにファイナリストに選ばれ、そして2018年にはダブレットの井野将之がグランプリを受賞した。 あらためてリサーチしてみたところ、20代のデザイナーにいままさに孵化せんとする“金の卵“がごろごろといることがわかった。 成熟した街、東京で生まれ育った彼らはすでに世界で通用する感性を身につけている。この点でいま現在の20代にはアドバンテージがあったが、それだけではない力強さが伝わってきた。露出させたボタンフライやデザイナーみずから刺繍を入れたベストあたりが好例だけれど、サッカーにたとえるならゴールにねじ込む決定力のようなものが感じられたのだ。 もちろん多少の瑕疵はあるだろう。しかしそれさえも魅力に変えてしまう力が、ここで取り上げたデザイナーにはある。 M A S U ブランド名は丁寧語の“ます“に由来。ヴィンテージウェアをベースに、見過ごされがちなモノ・コトを丁寧にすくい取るものづくりが信条だ。毛芯からラペル、Vゾーン、袖口にまでこだわったスモーキングジャケットはいまこの時代にフィットする。陶芸の透かしという技法を織りで表現した。2018年ローンチ。 SUGARHILL ニューヨークファッション工科大学(FIT)、武蔵野美術大学を経て2016年にデビュー。ブランド名はFIT在学中に暮らしたニューヨークの街の名から取った。ミリタリーやワークを中性的にリビルドする手腕に定評あり。ネップ混じりの13ozセルビッジ綿ツイルや露出させたボタンフライが目を引くダブルニーパンツはアイコン的1本。 DAIRIKU バンタンデザイン研究所在学中にAsia Fashion Collectionでグランプリを獲得した岡本大陸が2018年SSにローンチしたブランド。コンセプトは“ルーツとストーリーが感じられる服“。渾身の作はデザイナーみずから手刺しゅうを施したベスト、カラフルなレザーでパッチワークしたデニム、そして抜染加工した花柄のシャツ。 Photos 小嶋晋介 Shinsuke Kojima、長尾大悟 Daigo Nagao Styling 田名部敦士 Atsushi Tanabe Words 竹川 圭 Kei Takegawa
Words 竹川 圭 Kei Takegawa
若き才能の服──20代デザイナーもの、集めました【Part1】(GQ JAPAN) - Yahoo!ニュース
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