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Rabu, 16 Juni 2021

「ボディソング」とは——服作りのこだわりから最新コレクションの特徴まで - BODYSONG.について - Fashionsnap.com

非公開
デザイナー


デザイン事務所に入社後、独立。2012年より「ボディソング(BODYSONG.)」をスタートさせる。服だけでなくアートやデザインのプロジェクトにも参加。

- BRAND CONCEPT -

 ブランド当初から「インプロヴァイゼーション(即興性)」をコンセプトに掲げ、ミュージシャンへの衣装提供や様々なアーティストとのコラボレーションワークの発表、またアートプロジェクトへ参加するなど、独特の立ち位置を築いているボディソング(BODYSONG.)。SNSの盛り上がりと比例するように、デザイナー自身がアイコニックな存在として表にでるケースが増えてきた中、顔出しNG、名前非公開を貫いている稀有なブランドのひとつだ。

 「即興性」というキーワードの通り、様々な工場と連携を取りながら、毎シーズン約100着にも及ぶサンプルをほぼ1人で管理しながら製作を進めている。「立ち上げ当初は即興的に一点物のアイテムを作っていたが、現在は型がある中で古着を使ったりランダムにパーツを付けるといった"即興"になりうる要素を入れながら服を作っている。」とデザイナーは話す。

2018年秋冬コレクション Image by FASHIONSNAP
2018年秋冬コレクション Image by FASHIONSNAP

- technique -

 ヴィンテージ素材や古着を分解し新たなプロダクトへと再構築する手法は、立ち上げ当初から続けているブランドを代表する手法のひとつ。デザイナーは「同じ形の古着だったとしても、再構築した際の仕上がりに多少の個体差が出てくることが面白い」と話す。ブランドを立ち上げた当初に一点物を製作していた時の精神性が、この手法を通して今の服作りにも反映されている。

 また、「余ってしまっているものはなるべく使っていきたい」という想いから、工場で残っている糸のみで仕上げたニットや、端切れをデザインに取り入れたアイテムも展開している。普段使わないものに焦点を当てた服作りが、ボディソングの魅力に繋がっている。

古着のライダースを再構築したコート Image by FASHIONSNAP
古着のライダースを再構築したコート Image by FASHIONSNAP
工場の余った糸で製作したニット Image by FASHIONSNAP
工場の余った糸で製作したニット Image by FASHIONSNAP

- SIZE -

 ボディソングのアイテムの多くは、XXXXLサイズに匹敵するビッグシルエットで作られている。このサイズ感に至った背景には、「性別、年齢、体型を問わず着られる服を作りたい」という想いがあるという。通常細かくサイズが分かれているパンツアイテムも、ボディソングではユニセックスでフリーサイズ展開のものも多い。サイズの大きなウエストをベルトで締めるスタイリングからも、着用する側への自由度を感じ取ることができる。

2021秋冬コレクション Image by BODYSONG.
2021秋冬コレクション Image by BODYSONG.
2021春夏コレクション Image by BODYSONG.
2021春夏コレクション Image by BODYSONG.
2020秋冬コレクション Image by BODYSONG.
2020秋冬コレクション Image by BODYSONG.

- COLLABORATION -

 ボディソングは、これまでに2度ランウェイショーを発表しており、それぞれバンドの生演奏による演出が話題となった。初のランウェイショーとなった2018年秋冬コレクションでは、「ゲスの極み乙女。」の川谷絵音が率いる「ichikoro」がライブパフォーマンスを披露。また2020年春夏コレクションでは、「ずっと真夜中でいいのに。」による生演奏をバックにショーが開催された。

 この演出は、ブランドのスタイリングを長年手掛けている市野沢祐大、小山田孝司が軸となり企画されたという。良き理解者でもある2人がブランドの意図を汲み取り、生演奏を通して"即興性"を見事に表現したショーとなった。

2018年春夏コレクション Image by FASHIONSNAP
2018年春夏コレクション Image by FASHIONSNAP
2018年春夏コレクションで演奏する川谷氏 Image by FASHIONSNAP
2018年春夏コレクションで演奏する川谷氏 Image by FASHIONSNAP

- HISTORY -

 ボディソングは2017年に「TOKYO FASHION AWARD 2018」を受賞し、その翌年には「2019年度Tokyo新人デザイナーファッション大賞」プロ部門入賞を果たしている。この2つの賞を受賞したことで、パリで開催される展示会の参加や、ファッションショー開催の機会を得ることができた。デザイナーも「ブランドの認知が一気に拡がった」と振り返る。

 特にパリでの展示会を経験したことは、ブランドの方向性を見つめ直すきっかけになったという。以前はスカートやウィメンズサイズのトップスなども展開していたが、展示会での反応を元に、すべてユニセックスアイテムへと舵を切った。大きな決断ではあったが、これまでと変わらず女性ファンも多く、以前に増してブランドの打ち出すスタイルが明確になったという。

2020年春夏コレクション Image by FASHIONSNAP
2020年春夏コレクション Image by FASHIONSNAP

- NEW COLLECTION -

 ボディソングは、シーズン毎にそのコレクションを表現するキーワードを提示しており、近年は「インプロヴァイゼーション(IMPROVISATION)」「ハイテク(HI-TECH)」、「クラシック(CLASSIC)」、「ワールド(WORLD)」、「ヒューマンビーイング(HUMANBEING)」という5つのキーワードを掲げてきた。2021年春夏からは新たに「スーパーストゥラクチャ ベース(SUPERSTRUCTURE BASE)」というワードが加わり、6つのワードを軸に服作りを進めている。

 2021年秋冬コレクションでは、癒やし要素を取り入れた滝柄の全面プリントシャツ、家でも過ごしやすいジャージのセットアップなど、今の生活のムードを取り入れたアイテムを展開。また、ブランド初となるジャガードニットのブランケットも発表し、より幅広いアイテムを揃えたコレクションとなった。

2021秋冬コレクション Image by BODYSONG.
2021秋冬コレクション Image by BODYSONG.
2021秋冬コレクション Image by BODYSONG.
2021秋冬コレクション Image by BODYSONG.
2021秋冬コレクション Image by BODYSONG.
2021秋冬コレクション Image by BODYSONG.

- FAVORITE ITEM -

 ボディソングのルックは、スタイリストの市野沢祐大、小山田孝司を中心とした2組のチームで撮影を行っている。「ブランドのわかりにくさを意図的に増やしている」とデザイナーが話すように、違う世界感のルックを2つ並べることで、様々な切り口からブランドの世界観を見てもらうことが狙いだ。

 今回選んだルックは、ブランドが提案するミクスチャー感がスタイリングで表現されていることからピックアップしたという。2体並べることで見えてくるスタイリングのコントラストも印象的だ。ブランドのルックからも、長年関わることで培ってきたチーム力が垣間見える。

2021秋冬コレクション(styling : Yudai Ichinosawa) Image by BODYSONG.
2021秋冬コレクション(styling : Yudai Ichinosawa) Image by BODYSONG.
2021秋冬コレクション(styling : Koji Oyaamada) Image by BODYSONG.
2021秋冬コレクション(styling : Koji Oyaamada) Image by BODYSONG.

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