
Roy Rochlin/Getty Images
- 経済が再開するにつれ、人々はインスタグラムに投稿できるものにお金をつぎ込んでいる。
- その一方で、レストランでの食事、休暇、新しい服の価格も上がっている。
- ただ、アナリストたちは、こうした人々の行動の変化がインフレ圧力を低下させ、市場を後押しする助けになり得ると話している。
新型コロナウイルスのパンデミックによるロックダウン(都市封鎖)中、世界中の消費者が自粛生活に耐えるために、ガジェットやジム用品といったものに大金を使った。
ただ、経済が再開するにつれ、人々は休暇や新しい服、外食にお金をつぎ込んでいる。
UBSウェルス・マネジメントのチーフエコノミストであるポール・ドノバン(Paul Donovan)氏は、これを"インスタ効果"と呼ぶ。
ドノバン氏によると、長期に及ぶロックダウンの後、人々は再び、見せびらかしたがっていて、インスタグラムに投稿できるものにお金をつぎ込んでいるという。
消費パターンの変化は一部でインフレを加速させているものの、製材業といった人気業界を打ちのめしていると、ドノバン氏は指摘する。同氏はこうした変化が続くと見ていて、全体としては市場と投資家にとって良いことだと主張している。
「今後数カ月は、人々はあとでインスタグラムに投稿できるものにのみお金を使うでしょう」とドノバン氏はInsiderに語った。
「つまり、外食や新しい服です」
服と外食がより高価に
アメリカでは、消費者物価上昇率が約13年ぶりの高さとなっている。
ただ、"インスタ映え"分野の価格も大幅に上がっていると、当局のデータは示している。レストランやホテルといった自宅以外で購入された食べ物の価格は、前の月に比べて5月に0.6%、4月に0.3%それぞれ上がった。
服の価格は5月に1.2%、4月に0.3%上がり、航空運賃は5月に7%、4月に10.2%上がった。
イギリスでは、イングランド銀行(英中央銀行)のトップが、ヘアカットの価格が大きく値上がりしていて、人々が「1990年代初めのデビッド・ベッカムの髪型」を再現しようとしていると指摘した。
インスタ映え消費がインフレを抑制?
2021年、市場はインフレを懸念してきた。
しかし、ドノバン氏は、連邦準備制度理事会(FRB)が指摘したように、"インスタ効果"はインフレが一時的なものであることを示す理由の1つだと考えている。
ドノバン氏は、高まる需要に応えるには、モノを提供するビジネスよりレストランなどサービスを提供するビジネスの方が有利で、材木やマイクロチップといった製品の値上がりに拍車をかける、ある種の供給上の制約が起こりづらいと言う。
イングランド銀行のアンドリュー・ベイリー(Andrew Bailey)総裁も、「より余剰能力のあるセクターに出費が向けられる」中でインフレは緩和されるだろうと、同様の指摘をしている。
もう自粛はうんざり? 外食、休暇、新しい服… 「インスタ効果」が値上げを後押しか - Business Insider Japan
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