中国放送
きょうから11月。衣替えはお済みでしょうか? もしかして洋服ダンスや押し入れに着なくなった服があふれていませんか? 「着なくなった服は子どもがメルカリに出している。」 「ちょっと取っておくか…。」 「着なくなった服は捨てるか…、またタンスに入れて…。」(街の人たち) 捨てればゴミでも、再生すれば資源。きょうの「イマシリ!」は、『不要な洋服をリサイクル。衣替えでSDGsはいかが?』。 ◇ ◇ ◇ 今週のイマシリは、SDGsに関する取り組みをご紹介します。衣替えのシーズンですが、着なくなった服はどうしていますか? SDGsウィーク初日のきょうは、「着なくなった洋服」を通した取り組みです。 「タンスの肥やしになっている着なくなった服。残しておくと、新しい服を入れるスペースがどんどんなくなりますが、捨てるとなると、もったいない。それを環境にやさしくリサイクルをしてくれる取り組みがあります。」(平尾直政記者) 青山商事では、着なくなった洋服などを店頭で回収しています。回収に協力すると、スーツや洋品などを10%引きで購入できる割引クーポンがもらえます。 「スーツはもちろんですが、ジャケットやスラックス、シャツやネクタイなどの洋品といわれるもの、女性の衣料品もお預かりしています。」(青山商事 広報部 竹野正治グループ長) 回収するのは、ほかの店で購入したものでもよく、新たに服を買わなくてもよいということです。 青山商事では昨年度、全国で300トンの衣料を回収しました。多くがアフリカや東南アジアなどでリユースされますが、痛みの激しいものは、車の断熱材や荷物の緩衝材として再利用されます。それに加え、回収したスーツをリサイクルして防災用の毛布作りにも取り組んでいます。 「回収をずっとやっていたが、SDGsの活動として何かできないかと話していたところ、災害が大きくなっているということで、今回の取り組みがスタートしました。」(竹野正治グループ長) この毛布は、回収した服のウールを使って作られていて、肌触りのよさや暖かさが特徴です。 「店頭では販売しておりません。地域への防災毛布として寄付をしています。過去に大きな災害を経験された地域や、災害が起こったときになかなか物資が届かないような遠隔地や離島にお送りさせていただいています。」(竹野正治グループ長) 先月は、鹿児島県奄美大島の龍郷町に100枚を贈りました。 「このような毛布を贈呈していただきました。大いに活用させていただきたい。」(鹿児島・龍郷町 竹田泰典町長) 青山商事の取り組みはほかにもあります。 「不要になった衣料品を店頭で集めるんですけど、回収した量に応じて森林保全団体のモア・トゥリーズさんに寄付をさせていただきます。」(竹野正治グループ長) 先週、発表した新たな取り組みは、衣料品を1キログラム回収するごとに森林保全団体モア・トゥリーズに2.5円を寄付するというものです。 モア・トゥリーズは、音楽家の坂本龍一さんが代表を務める団体で、森林の保全や啓発などを通して都市と森をつなぐ活動を行っています。 「今回の取り組みはお客さまと一緒に取り組むSDGs、サステナブルな活動になっていると思います。」(青山商事 広報部 竹野正治グループ長) ◇ ◇ ◇ 青山商事の取り組みは、SDGsの17の目標のうち「11番・住み続けられるまちづくりを」、「12番・つくる責任つかう責任」、「15番・陸の豊かさも守ろう」にあたります。 防災毛布のサンプルをお借りしてきました。本物の防災毛布はけっこう大きいそうなんですけど、大きさ以外はまったく同じものです。 ◇ ◇ ◇ 続いては、不要になったダウン製品のリサイクルを通した取り組みです。 お店の一角に段ボール箱。中には古いダウンジャケットが入っています。これは、160を超える企業と団体が参加して、羽毛のリサイクルに取り組むグリーン・ダウン・プロジェクトの回収箱です。 「今がちょうど衣替えの時期になっているのかなと思いますね。この月曜まで、もう満杯になっている状態だったので。行き場のない捨てる予定のダウンとか、捨てるのももったいないとかっていう方が持ってこられているって感じです。」(アーバンリサーチドアーズ 三宅智博さん) グリーン・ダウン・プロジェクトでは、不要になったダウンジャケットや羽毛布団を回収し、中のダウンを解体・洗浄して再び製品として利用します。 回収の条件は、中綿のダウンが50%を超えているものに限ります。羽毛はハードケラチンというたんぱく質からできていて、1キログラムの羽毛を燃やすと1.8キログラムの二酸化炭素が発生します。 「1人でも多くの方に(羽毛が)リサイクルできること、リサイクルすることによって何がいいのかということを伝えていきたい。」(グリーン・ダウン・プロジェクト 長井一浩代表理事) グリーン・ダウン・プロジェクトの目指すところは、環境問題だけではありません。 「そもそもぼくは社会福祉協議会で働いてまして、赤い羽根共同募金の業務に携わっていました。」(長井一浩代表理事) 羽毛製品の回収や解体作業には福祉作業所があたっています。委託を受けた作業所ではこの作業を行うことで平均工賃が10倍になりました。 「環境のみならず、羽毛のリサイクルを通じて働きづらさを持った人の仕事づくりなども行っていきますので、グリーン・ダウン・プロジェクトは、環境にも人にも優しい社会づくりを目指してやっていきたい。」(長井一浩代表理事) 2015年に14の企業や団体が参加して始まったこの羽毛循環サイクルの取り組み。今、仲間は全国で160社を超えました。広島では14の店舗が回収活動に参加しています。 「このグリーン・ダウン・プロジェクトの取り組みは、『競争』から『協創』へ。同じ『きょうそう』なんですけど、ともに作り上げていく社会を作ることを大切にしながら立ち上げていったんですけど。」(グリーン・ダウン・プロジェクト 長井一浩代表理事)
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イマシリ!「不要な洋服をリサイクル 衣替えでSDGsはいかが?」(RCC中国放送) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース
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