アダストリアの「グローバルワーク」の子供服は今下期(21年9月~22年2月)、19年並みの回復を見込む。主力サイズは130センチだが、新たに150、160センチを増やしたことで好調に推移。ロングTシャツやボトムなどのベーシック商品も切らさず販売することで機会ロスを減らしている。
(金谷早紀子)
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同業態の売り上げに占める子供服の比率は15%で、年々シェアを高めている。一点単価は2200円と、子供服専門のSC業態よりも少し高く、ファッション性と機能性を掛け合わせることで独自の価値を出している。主力のカットソーシリーズ「ヘビロッTEE」(ヘビロッティー)は、耐久性を持たせる加工を施し、丈夫で長持ちするアイテムとして訴求。レイヤード風やフリル襟付きなど、デザインバリエーションを豊富に揃えている。
冬も乾きやすい素材を使用したスウェット、防風やウォッシャブル、抗菌防臭機能を付けたコートなどを充実した。コスト高により一部の商品を平均250円値上げしたが、機能や着心地、デザインポイントが客に伝わりやすいよう販促資材やサイトでの訴求を強化したこともあり、据え置きしたものと遜色なく売れている。
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150、160センチのサイズは「かなり好調」で、手頃な価格とこなれたデザインが市場に少ないとして新客獲得につながっている。4月に発売したローティーン向け新ライン「アンユアエイニー」も好発進しており、秋冬は帽子やバッグなど雑貨も増やしてトータルコーディネートで提案している。
ECの売り上げ比率は約2割で、自社ECとゾゾタウンの売り上げが同水準。自社ECで店舗スタッフのコーディネートを掲載している「スタッフボード」では、グローバルワークのママスタッフが自身の子供のコーディネートを投稿しており、CVR(購買率)も高めに推移している。うち10人を選出し、先行予約商品の着用など戦略的な発信を強化する。
下期の売り上げは前年同期比10%増、19年並みを見込む。上のサイズの施策が実っていることから、今後は小さいサイズの充実や新カテゴリーの商材開発も検討する。
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「グローバルワーク」子供服 150、160センチサイズを増やし下期は19年並みへ - 繊研新聞
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