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ファッションデザイナーの芦田多恵さん(57)が今年、デビュー30周年を迎えた。10月下旬に「タエ・アシダ」の新作を東京都内で発表した芦田さんは、「時代の中で輝く洋服を作っていきたい」と気持ちを新たにしていた。(生活部 梶彩夏)
節目のショーは、4シーズンぶりに招待客を入れて行われた。得意とするエレガントでモダンなスタイルとともに、素肌をのぞかせた快活な雰囲気のドレスなども披露。コロナを乗り越えた新しい時代を歩く、強い意志を持った女性をイメージしたという。
芦田さんは、日本を代表するデザイナーだった芦田淳さんの次女。小さい頃から絵を描くのが好きで、「物心ついた時には、デザイナーになりたいではなく、なるんだなあと思っていた」と話す。
米国の美術大でファッションデザインを学び、父が創業した「ジュン・アシダ」に入社した。1991年に「ミス・アシダ」のコレクションで、デザイナーとしてデビュー。2012年には自身の名を冠した「タエ・アシダ」を始めた。
こだわり続けていることの一つが上質な素材選び。生地の8割はイタリア製で、コレクションの1年前に買い付けを始める。生地を決めてからデザインを始めることがほとんどだという。
19年に男性服の製造販売を始め、20年にはユニセックスブランドを設立するなど、新しいことにも果敢に挑戦している。
芦田さんに服作りへの思いなどを聞いた。
――この30年でファッションはどう変わったか。
とても自由になり、カジュアルにもなっている。着心地を重視し、自分らしい服を求める人が多くなった。
――毎シーズン大切にしていることは何か。
服は人の肌に触れる、とても身近な存在。だからこそ、作り手の思いも伝わりやすいと思う。ファッションは時代とともに変わるけれど、心を込めて丁寧に上質な服を作る。これは父の時代から変わらず守り続けていることだ。
――デザインの着想源は。
いま自分が直面していることや、見たり聞いたりしたことが一つの箱に収まっていく。そして、それが何となく次のシーズンの形になっていく感じ。
――今後の目標は。
将来の夢とかはない。したいことがあれば、今すぐにそれをやるべきだと思うから。10年後になりたい自分は、そのときに突然なれるのではなく、今から始めないとなれない。時代の変化に合わせながら、その時代の中で輝く服を作っていきたい。
「時代の中で輝く服作る」…芦田多恵 デビュー30周年 : ライフ : ニュース - 読売新聞
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