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Jumat, 03 Desember 2021

「体操服から孫の匂いが…」送迎バス放置死の5歳児、涙の祖父「もう一度会いたい」 - 読売新聞

 福岡県中間市で7月、私立双葉保育園の送迎バス内に取り残されて死亡した倉掛 冬生とうま ちゃん(当時5歳)は、3日が6歳の誕生日だった。冬生ちゃんの祖父(68)はこれに先立って読売新聞の取材に応じ、事件当日の状況と現在の心境を語った。

 「朝、目覚める度に冬生がいない現実を突きつけられる」。祖父は自宅の居間で、こうつぶやいた。

 居間の障子には穴が開いている。冬生ちゃんが兄(12)と居間でサッカーをしていた時にできたものだ。畳に残る茶色い染みは、冬生ちゃんがチョコレートをこぼしてつけた。当時は冬生ちゃんを叱った。「でも、もう、それすらできないんです」

 7月29日は、朝からうだるような暑さだった。「おはようございます!」。祖父によると、冬生ちゃんは、保育園の送迎バスを運転していた浦上陽子園長(44)(当時)に元気にあいさつ。座席から「バイバイ」と母親と兄に手を振っていたという。

 しかし、その日の午後5時過ぎ。母親は自宅前で帰りのバスを待ったが、車内に冬生ちゃんの姿はなかった。「冬生ちゃん、今日休みでしょう?」。乗車していた園職員の言葉に驚き、母親は園へ走り、祖父と兄も駆け付けた。しかし、園に冬生ちゃんの姿はなく、病院に搬送されたと伝えられた。

 病院で冬生ちゃんは、医師から心臓マッサージを受けていた。祖父は冬生ちゃんの名前を呼び続けたが、反応はなかった。「もう駄目だ」とわかり、医師に「ありがとうございました」と伝えた。熱中症の影響か、冬生ちゃんの体はまだ温かかった。母親は「助けてください」と何度も繰り返し、泣いていたという。

 冬生ちゃんは、兄とおそろいで着ていた市松模様のはんてんと一緒に納棺された。はんてんは人気アニメ「 鬼滅きめつやいば 」の主人公・竈門炭治郎をイメージしたもので、お気に入りだった。

 冬生ちゃんは花が好きで、母親のために道端に咲いた花を集める優しい性格だった。「おしゃべりで、いつも保育園の友達や気になる女の子の話をしてくれた」と祖父は語る。いるだけでその場が明るくなる、太陽のような存在だったという。

 11月8日には、冬生ちゃんが亡くなった時に身につけていた体操服や靴などが警察から返却された。「冬生の匂いがして、会いたくなって涙が止まらんかった」。祖父は冬生ちゃんが気に入って履いていた赤い靴を見つめ、振り返る。

 「でも、もう成長した姿は見られない。もう一度、冬生に会いたい。『おかえり』と言って抱きしめたい」。祖父は声を絞り出した。

  ◆事件の概要= 事件は7月29日に発生。福岡県中間市の私立双葉保育園に通っていた倉掛冬生ちゃんが、施錠された送迎バス内に約9時間にわたって放置され、熱中症で死亡した。バスは浦上陽子園長(当時)が1人で運行。浦上園長らは降車の確認を十分に行わず、当時の担任らも冬生ちゃんは欠席したと思い込んで保護者に確認していなかったなどとして、県警が業務上過失致死の疑いで捜査している。

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