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Selasa, 08 Februari 2022

「服を売らないアパレル」は何を売るのか? 西武渋谷店のポップアップをのぞいてみた - ITmedia

 「服を売らないアパレル」と明言するブランドenergy closetを展開するenergy closet(千葉県)は1月22日から計6日間、西武渋谷店にてポップアップイベント「CLOSETtoCLOSET」を開催した(現在は終了)。「服を売らない」と宣言しているが、何を売っているのだろうか?

「服を売らないアパレル」が西武渋谷店でポップアップを開催した

 西武渋谷店B館4階のイベントスペースをのぞいてみたところ、ハンガーラックにはたくさんの服が所狭しと並んでいた。カバンにベルト、マフラーやバッヂなどの小物も置かれている。

 あれ、服売っているじゃん。なんなら服以外もあるぞ。「服を売らない」とうたう真意とは? ポップアップを開催したenergy closetの代表、三和沙友里さんと、そごう・西武の担当者、中山茉莉花さんに話を聞いた。

ふつうに服が売られていたけど、どういうこと?

どういうポップアップなの?

 本ポップアップ「CLOSETtoCLOSET」の仕組みはこうだ。事前に3000円の入場チケットを購入する。当日、不要になった服を3着持ち込むと、会場に並んでいる古着の中から好きな3着を持ち帰ることができるという。「服の循環」をテーマとして掲げている。

 「会場には300着ほどの服があります。最初は200着ほどを想定していたのですが、4〜5着持ち込まれるお客さんもいるので、少しずつ在庫が増えている状態です。そごう・西武の従業員も20〜30人ほどが無償で服を提供しています」(中山さん)

 そごう・西武の従業員が持ち込んだ服にはタグの部分にコメントが記載されていた。服に対する思い出やこんな風に着てほしいという願いを書いているようだ。持ち込まれる服は必然的にジャンルがばらばらになりがちのため、三和さんがコーディネートして、ディスプレイするなど手に取りやすい工夫を施していた。

メッセージ付きのタグを発見

服を売っているのに、「服を売らない」ってどういう意味?

 ポップアップを開催することになった経緯について中山さんは「三和さんの活動を拝見し、インスタグラムでDMをお送りしたのがはじまりです。三和さんの活動に共感したのと、百貨店の新しい活用方法を考える中で、今まで百貨店に来店する機会のなかった方にも足を運んでもらうきっかけになればと思い、開催することになりました」と話す。

 CLOSETtoCLOSETは、2019年に三和さんが立ち上げたプロジェクトだ。月1回の開催で、累計の開催回数は30回以上。今回のポップアップで累計来店客数は1000人を超え、大体1トンほどの服を循環させた計算になるという。

約1トンの服を循環させてきた(画像:ゲッティイメージズより)

 「服の対価として料金が発生するのではなく、着ない服を持ち込んで交換するという”体験”に価値を感じてもらいたいです。入場料が3000円だから、1着1000円という単純計算ではないと思っています。着ない服を手放すことで、別の誰かに服が引き継がれていくという循環を体験してみてほしいです」(三和さん)

 今までのポップアップは、SNSを中心に告知していたこともあり、20代が来店客のほとんどを占めていた。今回は百貨店で開催したことも寄与し、60代など普段接点を持つ機会が多くない客層の来店もあったという。

 「Z世代だから環境に配慮がある、古着に関心があると認識されることが多い気がします。今回、年齢が高めの層にもご来店いただけました。単純に服が好きで、毎日楽しい服を着たいという気持ちや環境と古着の関係性についても共感いただけた気がしました」(三和さん)

リュックサックやベルトなども置かれていた

 環境省が発表した調査によると、洋服を1着作るのにかかる水の量は約2300リットルで、浴槽11杯分。二酸化炭素排出量は約25.5キロで500ミリリットルのペットボトルを約255本製造するときに出る量と同等だという。

 国内の衣類の供給量を見ると、その数は増加する一方で衣類1枚あたりの価格は年々安くなり、市場規模は縮小していることが分かる。大量生産・大量消費が拡大しているとも言え、洋服のライフサイクルの短期化による大量廃棄への流れが懸念される状況だ。

国内の服の供給量と洋服1枚当たりの価格(出所:環境省「サステナブルファッション」)

 18年には英高級ブランドのバーバリーが過去1年で売れ残った服やアクセサリー、化粧品、総額2860万ポンド(約42億円)相当を焼却処分していたことに批判が殺到した。

 今後、アパレルは「洋服を作って売る」というビジネスモデルから脱却し、”新しい価値”を作っていくことが求められているのかもしれない。

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