家庭で使い終わった学生服を集めて補修し、ひとり親家庭に割安で提供するプロジェクト「Re 制服」を堺市が始めた。子供の進学に伴う学生服の購入が家計の負担となることから、生活支援と資源の有効活用の両立を目指す。(行田航)
市は5月10日から、市内の学校や社会福祉協議会、ドラッグストアなど14か所に回収ボックスを設置。幼稚園から高校までのさまざまな学生服の寄付を市民らから受け付けており、5月末までに約80着が集まっている。
集まった学生服は専門のリユース店「さくらや松原店」(松原市)に持ち込まれ、同店がクリーニングや補修を実施して販売している。店を訪れれば誰でも購入が可能だが、市の「ひとり親家庭応援フードパントリー事業(エス・パン!)」の登録者(約350世帯)は、スマートフォンのアプリを通じて配布される専用クーポンを提示すれば先着順で半額で購入できる。
市はこれまで、スーパーなどから寄付を受けた食料品を登録者に無料で提供するなどしてきた。学生服も対象に加えることにしたのは、収入が不安定なひとり親家庭から「子どもの進学にかかる費用を考えると不安になる」「特に制服代が負担」などといった相談が寄せられていたためだ。
市によると、学生服はほかの衣服に比べて比較的高額で、夏服や冬服など一式をそろえれば約10万円の出費になる。また、子供の成長に合わせて買い替える必要がでてくる場合も多い。
さくらやが通常販売するリユース学生服は1着5000円~1万5000円程度。寄付の場合は買い取り費用がかからない分、補修やクリーニングをしても、半額での販売が可能になるという。
学生服が5着寄付されるごとに1枚のクーポンを配信する予定で、近く初回分を送る。市は「クローゼットに眠っている学生服があれば、ぜひ寄付をしてほしい」と呼びかけている。
市は回収ボックスの設置場所をホームページで紹介している。設置に協力してくれる事業者を募っており、順次拡大したい考えだ。
寄付やボックス設置についての問い合わせは市政策企画部(072・228・7517)。
再利用学生服 ひとり親家庭へ割安提供 - 読売新聞オンライン
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