ワッペンなどで「一点物」に
スポーツ衣料メーカーのゴールドウイン(本店・富山県小矢部市)は、成長によって着られなくなった子ども服を買い取り、修繕後に新たな製品として販売するリセール事業を始める。「ザ・ノース・フェイス」「ヘリーハンセン」の二ブランドのキッズ製品が対象で、新たな価値を付加したサステナブル・レーベル「グリーン・バトン」として十一月から発売する予定だ。 (瀬戸勝之)
子ども服は一般に約二年で着られなくなる。同社が二十〜五十代の千二百人を対象に実施したキッズ製品の処分方法に関するアンケートでは、「お下がりとして誰かにあげる」との回答に続き、「廃棄する」が二番目に多く、この結果を受けてリセール事業の企画を立ち上げることにした。
回収した子ども服はクリーニングと検品を実施。その際、服の状態に応じてオリジナルのワッペンで補修したり、他の衣類のパーツを再利用したりして、他にはない「一点物」として販売し廃棄物ゼロの循環型社会につなげる。
二十一日から関東や関西、東海エリアなどの十五の直営店で買い取りをスタート。服を持ってきた人に現金ではなく、直営店で利用できるクーポンを渡す形で行う。石川、富山両県での買い取りの予定は現在のところないという。
同社は二〇二一年五月に気候変動問題の解決や、持続可能なビジネスの再構築の方針を盛り込んだ長期ビジョン「プレイ アース2030」を策定しており、廃棄物ゼロを目指す取り組みもその一環。この他、環境負荷の少ない素材を使用した製品の比率を90%以上に引き上げる目標などを掲げている。
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