![](https://imgopt.asahi.com/ogp/AS20220727002958_comm.jpg)
新型コロナウイルスの「第7波」で、高齢者施設などでのクラスター(感染者集団)が急増している。現場は感染防止対策に追われるが、人手不足が起きつつあって逼迫(ひっぱく)状態だ。施設への医師派遣といった国や自治体の支援態勢も十分機能するかは見通せない。
厚生労働省の集計によると、高齢者施設の1週間あたりのクラスター発生件数は6月初旬以降の2桁台が、7月初旬以降は100件台に。4~10日は140件、11~17日は121件だった。
特に大阪府内では7月18~24日の1週間に120施設でクラスターが発生し、1250人の感染が確認された。約1カ月前の6月20~26日の13施設166人に比べ、感染確認は7・5倍。医療機関のクラスターも急増している。ただ、第7波で7月20日までに高齢者施設でのクラスターによって施設内で死亡した人は確認されていない。
大阪で「医療崩壊」を招いた昨春の「第4波」でクラスターが発生し、死者も出た府内の介護老人保健施設。今夏、看護師や介護福祉士らがビニール製の防護服を着て汗だくになりながら、利用者の入浴を介助する。暑くても感染対策上、袖はまくれない。1人の介助が終わると、防護服を着替え、作業を繰り返す。
第7波では職員約30人のうち5人が陽性者か濃厚接触者となって欠勤した。感染経路はいずれも子どもの学校や保育園からとみられる。介助する人手も不足し始めた。今のところクラスターには至っていないが、施設の事務長は「感染対策を緩められない苦しさもある。精神的な負担が増えている」と嘆く。
これまでの波のクラスターで…
防護服で入浴介助、足りない人手…高齢者施設、クラスター急増で逼迫 [新型コロナウイルス] - 朝日新聞デジタル
Read More
Tidak ada komentar:
Posting Komentar