8月13日と8月14日の2日間、東京ビッグサイトで「コミックマーケット100」が開催されました。新型コロナウイルス感染症の影響で実に3年ぶりの開催となった夏コミは、合計約17万人が来場。人数制限が多少緩和されたことで、南1・2ホールの企業ブースエリアは2021年12月に開催された「コミックマーケット99」を上回る盛況ぶり。
「コミケ」といえばアニメやゲームなどオタク文化のイメージが強いですが、今回はエナジードリンクやグラビア・ファッションなど多岐に渡る企業が出展していました。
同イベントには、中国ロリータ服を始めとする国内外の可愛い洋服を扱うセレクトショップ「Epetice」×大正浪漫喫茶「和堂」が初出展。現在、日本発のロリータ服は中国で大流行しており、中国発のゲームアプリ『陰陽師』や『IdentityV 第五人格』などのゲームとコラボしたロリータ服も多く登場し、“中国版コミケ”「上海Comicup」では多くのロリータブランドが出展するほど、オタク層にとっても身近なファッションアイテムとなっています。逆輸入の形で日本でも取り扱うセレクトショップが増え、日本のコスプレイヤーやポートレートモデルが衣装を着る機会も増えました。
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とはいえ、まだ日本ではロリータ服がオタクイベントに出店する機会はあまり見られず、「Epetice」が恐らく日本初となるコミケ出展でしょう。今回の出展にあたっては、秋葉原にある大正浪漫喫茶「和堂」、人気イラストレーター・坂内若さん、三社がコラボしたオリジナル衣装をお披露目しています。「Epetice」代表取締役のマジョノカ渚さん(@nagi731)に出展の狙いを伺いました。
――中国ロリータ服は近年、日本のコスプレイヤーやポトレモデルさんの間でも着用する人が増えました。Epeticeさんとしても、ロリータ愛好家以外の購入層が増えたのを感じていますか?
マジョノカ渚:はい、様々な層のユーザーさんが気軽にロリータ服を様々なシーンで着用頂いているのを感じております。色んな方達が気軽にロリータ服を選択していただける事がとても嬉しいです!
―― 服飾系しかも中国ロリータ服を扱うショップとして、おそらく初となるコミケ出展だと思いますが、狙いはなんだったのでしょうか?
マジョノカ渚:例えば中国ではアニメカルチャーのイベントの中に服飾地区というエリアが設けられていて、沢山のロリータブランドさんが出展しています。
ロリータファッションはアパレルジャンルとしての認識の他、アニメ・ゲームと同様に日本では素敵なカルチャーの1つと捉えています。
今後、一つのカルチャーとしてこのようなイベントでも取り上げるようになっていってほしい、そのような思いもあり今回は試験的に出展しました。
――実際、コミケはオタク層向けのイメージがありますが、来場者と中国ロリータ服の親和性は高いと思っていますか?
マジョノカ渚:来場者層は男性が多いイメージですが実は女性も多く、また弊社の取り扱いブランドの商品はファンタジー色の強いお洋服も多く扱う為、親和性は低くないと思っています。現に、今回の出展は手応えを大いに感じました。今後出展も前向きに検討したいと思っています。一緒に出展していただけるロリータブランド様募集中です(笑)。
――今回の目玉は、Epetice初のオリジナルアイテムです。企画・制作の経緯、デザインのこだわりを教えてください。
マジョノカ渚:坂内若様は以前、Purple Thorn様とのコラボ作品の際にお世話になっていて、弊社のイメージとも親和性が高いため、初めてのオリジナルアイテムを制作する際には是非坂内様にデザインいただきたいと考えていました!
今回は秋葉原和堂様との三社コラボアイテムとなっており、和堂様の「大正浪漫」をイメージに入れて、和堂で働くメイドさんをイメージしました。
着用している2人のキャラクターは、実は以前、坂内様が描かれたメイド長の子たちになっています!
――中国ブランドはこれまで安さの面で注目されてきましたが、近年は質が向上しているように感じます。今後はどんな点に注目していくべきでしょうか?
マジョノカ渚:中国ブランドさんはリーズナブルな面が特徴と思われていましたが、実は近年円安や原材料諸々の上昇もあり値段にはそこまで大きく差がないと感じています。
ただ、コストは上昇しましたが工場のクオリティも近年格段に上がっており、独自の魅力を打ち出した作品が増えてきた印象です。
例えば、昔はなかなか行えなかった刺繍技術などを駆使した作品作りが行いやすくなり、様々なロリータブランドで刺繍を取り入れた作品が増えています。
これからは是非ブランド毎のコンセプトや作品作りの拘りも見ていってほしいです。
弊社もよりブランドの認知が広まり、愛してくれるユーザーさんが増えるように様々な活動を行なっていきたいと考えています。
――Epeticeは今後どのような展開をしていく予定でしょうか?
マジョノカ渚:海外ブランドの広めるための活動は変わらず行なっていきたいと考えています。
今までより明確に、皆様にブランドの魅力をお伝え出来るよう様々な企画やサービスの展開を予定しております。
また、今後はオリジナル商品にも力を入れていきたいと考えています。他にも具体的な計画はいくつかありますがまだ秘密です!
ぜひ楽しみにしていていただけたら嬉しいです♪
モデル:乃街まの(@mano_n00)、むぃ(@panda_muimui)、KAPI(@KAPI_827MP)
出展企業:Epetice(@epetice)、秋葉原和堂(@akiba_nagomido)
イラストデザイン:坂内 若(@sakauchi0)
撮影:乃木章(@Osefly)
「コミケ100」中国ロリータ服「Epetice」×大正浪漫喫茶「和堂」が初出展!オタク文化と親和性は高いのか狙いを訊いた - インサイド
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