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世界的に活躍したファッションデザイナーで文化勲章受章者の三宅一生(みやけ・いっせい、本名=かずなる)さんが5日、肝細胞がんのため東京都内の病院で死去した。84歳だった。告別式やお別れの会は行わない。
広島市生まれ。多摩美術大学を卒業後に渡仏し、デザインを学んだ。1970年に三宅デザイン事務所を設立し、翌年にブランド「イッセイミヤケ」をスタート。73年、パリコレクションに初参加した。
「一枚の布」という和服などの伝統から発想した服作りで注目を集めた。代表作の「プリーツプリーズ」は細かいひだ飾りが特徴で、現在も世界中で支持される。
99年にブランドを後進に引き継いだ後も精力的に活動し、「生涯現役」を貫いた。2007年に日本初のデザインミュージアムを東京都内に開設した。
09年、核廃絶を訴えたオバマ米大統領の演説に感銘を受け、米紙ニューヨーク・タイムズに寄稿。自らの被爆体験を明かし大統領の広島訪問を呼び掛けた。10年に文化勲章、16年にフランスのレジオン・ドヌール勲章を受章した。近年は表舞台に出ていなかったが、新規プロジェクトに助言していた。
三宅一生さんは未来を見据えた服作りに一生をささげたデザイナーだった。洋服や和服という枠を超えて、時代に先駆けた快適な服の形を追求し続けていた。
突然の悲報に各界から惜しむ声が聞かれた。
三宅一生さんの服は「動く彫刻」…美輪明宏さん「また一人天才が日本からいなくなった」 - 読売新聞オンライン
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