28万人フォロワーを誇るYouTube「GOROGORO KITCHEN」のMamikoこと井筒麻三子さんが、パリ暮らしの魅力を伝えます。
恥ずかしながら、日本に住んでいた頃の私はかなりの浪費家でありました。社会人になって、入社した会社は女性誌がメインの出版社。ファッション雑誌、それもちょいと大人なハイクラス雑誌編集部に配属となった私は、とにかくお洒落を頑張らなくてはいけないのだ! と思い込み、収入のほぼ全てを被服に注ぎ込むように。ハイ、まずここからしておかしいですね。
しかし、やっぱり変かしらと思い編集部の先輩に「私、家賃と同じくらい洋服に使ってるんですけど」と聞いてみると、先輩の返答は「そんなの当たり前よ」。そうか、皆そうなんだなー。いたいけな私は、そこですっかり自分のお金遣いが当たり前だと思い込んだのです……。
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日本にいた時は年がら年中洋服屋さんパトロールをしていましたが、フランスに住むようになってからは、セールの時しか服を探しにいかなくなりました。
もちろん服を買うのは楽しく、女性ばかりの編集部員は皆めざとく、何か新しいものをまとって会社に行くと、誰かが何かコメントしてくれる→嬉しくなってまた買う。そんなヤバイ無限ループのおかげで、タンスの肥やしはどんどこ増えました。会社を辞めてフリーの美容ライターになってからも、一度味を占いめた浪費癖はそう簡単に改善するわけもなく。
気がつけば、引っ越しを手伝ってくれた友人が「なんでこんなスカートいっぱいあんの! 腰はひとつしかないんだよ!」と叫んだとか、靴がありすぎて池尻のイメルダ夫人と言われたとか、○○さんマークの引っ越しセンターの方に「お一人住まいでこんなに荷物がある方は初めてですね」と言わしめたとか、当時の生活カオスぶりを表す事例は枚挙にいとまがありません。とにかく服をメインに、全方位でお金を湯水のように使っておりました。
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現在も仕事柄、ブランド品を買わないわけではないのですが、より厳選するようになりました。こちらの緑のバッグは、ドリス・ヴァン・ノッテンのエコファーバッグ。この写真を撮影した数年前に買ったのですが、もちろんこの冬も活躍させるつもり。
でもその頃は毎日家計簿もつけており、「これ以上どこも減らすものがない」と本気で思っていたのです。ブランド服はファッション雑誌で働くものとして不可欠、ネイル費用は美容ライターとして当然だし、頻繁にある会食は、必要交際費なのだ……そう自分に暗示をかけていました。怖い。
「毎月の服代は家賃と同額…」浪費家だった私を変えた、パリの飾らない暮らし | 井筒麻三子の 気づけばなぜかパリ暮らし - mi-mollet(ミモレ)
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