気鋭に迫る：さまざまな境界を越える服 「chloma」デザイナー 鈴木淳哉さん、佐久間麗子さん - 毎日新聞

＝三浦研吾撮影

　＜文化の森　Bunka　no　mori＞

　実際に着られる衣服と並行して、3D仮想空間「メタバース」などでアバターがまとう服もデザインしているファッションブランドがある。服飾専門学校で同級生だった鈴木淳哉さん（38）と佐久間麗子さん（35）が2011年に設立した「chloma」（クロマ）だ。「VR（仮想現実）で僕らの服を知り、リアルの洋服にも興味を持ってくれる人が出てきている」（鈴木さん）と言い、2年前から、売り上げを大きく伸ばし、支持を広げている。

　横浜市内の住宅街にアトリエをかまえる。鈴木さんがデザインや企画を担当し、佐久間さんが制作、生産管理を担う。パソコン数台と作業台、布やトルソーが所狭しと並ぶアパートの一室がクロマの、世界への唯一の発信拠点だ。

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