
仏のブランド「メゾン・マルジェラ」のオートクチュール(高級注文服)を紹介するユニークな展覧会が、東京・渋谷で開催中だ。映画のセットのようなダイナミックな空間で、31着を展示。古着やゴミ袋をアップサイクルしたドレスなど、既成概念を覆すオートクチュールの世界を体感できる。(生活部 谷本陽子)
床に描かれた、同ブランドの名作「タビシューズ」の足跡をたどって会場に入ると、窓を突き破って宙に浮くオープンカーや白いカーテンに囲まれた手術室のセットに目を奪われる。
車に乗ったり、手術室に立ったりしているマネキンが着用しているのは、昨年7月にパリで発表されたオートクチュールだ。
既存の服や布地を加工し、新しい物に作り替えるなど、マルジェラらしい服作りの手法がみられる。例えば、オーガンディのコートの裏地には、起毛させた古着のシャツを使っている。ドレスのスカート部分の柔らかなフリンジは、ゴミ袋を丁寧にさいて作り上げた。砂を浴びたような質感のコートは、生地の表面に無数のビーズが刺しゅうされている。
昨夏の発表は、これまでのファッションショーの常識を打ち破る見せ方で、話題になった。親のネグレクトや医療の不正行為など、現代の権力乱用をテーマに、人間の心の奥にある恐怖などを、作品を着たモデルが俳優となり、演劇の形で表現したからだ。東京の展示では、その映像が見られるほか、劇中の雰囲気を会場内に再現した。
デザイナーのジョン・ガリアーノさんは、服作りにおいて、感情や記憶を重視するという。デザイナーが提案する、服と物語の世界へと引き込まれる展示だ。
◎写真はブランド提供
「メゾン・マルジェラ」の常識揺さぶる展示、服と物語の世界 - 読売新聞オンライン
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