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Kamis, 19 Oktober 2023

ドレープ自在に「再生ポリエステル」の服 環境意識の時代に存在感 - 産経ニュース

再生ポリエステルを用いた「マッシュスタイルラボ」の洋服。ブランド名は左から「Mila Owen」、「CELFORD」、「FRAY I.D」(萩原悠久人撮影)

衣類やペットボトルなどをリサイクルして作られる「再生ポリエステル」の生地は、今や服づくりに欠かせなくなった。きょう10月20日は「リサイクルの日」。最近は質感が多様化し、服にさまざまな表情を与えている。(竹中文)

ウエストにはたっぷりとギャザーが寄せられ、動くと柔らかく裾が揺れる-。女性たちがまとうワンピースやスカートの、光沢感のある生地に使用されているのは再生ポリエステル。百貨店の高島屋が取り組む、循環型のものづくりプロジェクト「デパート デ ループ」に関連した商品だ。

「デパート デ ループ」の取り組みを始めたのは令和3年。店頭での衣料品回収を2店舗で始め、現在は14店舗に広げた。リサイクル事業を展開するJEPLAN(ジェプラン、川崎市)やアパレル企業と協業。集めた衣類などから作った再生ポリエステル素材を、再び服に使って販売する-という循環に取り組んでいる。

「(ジェプランの)再生ポリエステルを取り扱う商社が増え、生地のバリエーションが広がった。生地に強いこだわりのあるブランドともようやく協業できるタイミングが来た」と高島屋MD本部のバイヤー、橋祐介さん(36)。

今年はアパレル企業、マッシュスタイルラボ(東京都千代田区)と協業して作った服を発表。アイボリー色のワンピース(2万6400円)などを扱う。東京の日本橋高島屋で24日まで特設販売するほか、大阪や京都などでも展開するという。

再生ポリエステルの生地の魅力を語る「マッシュスタイルラボ」の執行役員、岩木久剛さん(萩原悠久人撮影)

マッシュスタイルラボの執行役員、岩木久剛さん(52)は、「最近の再生ポリエステルは品のある光沢感も表現できるようになった」と評価した。

表現、さまざまに

かつて、再生ポリエステルの生地にはハリやコシが強いイメージがあったが、最近は柔らかく、しなやかな質感のものも増えてきた。フォーマル向けのワンピースなど、上質な素材が求められる服にも用いられるようになった。

高島屋はほかに、デザイナーの落合宏理(ひろみち)さん(46)が手掛けるブランド、FACETASM(ファセッタズム)とも協業。再生ポリエステルを使用したジャケットやパンツなどを販売中だ。「こちらはハリがあって、上品な光沢のある服に仕上がった」(橋さん)という。

「FACETASM」が今秋、発表した循環型社会への思いを込めた服。再生ポリエステルが使われている

質感とともに、耐久性の向上も、再生ポリエステルの活用を広げている。

絞り染めを手掛けるANDO(アンドウ、京都市)は、再生ポリエステルの生地に絞り加工を施した「絞りバッグ」を今年、発表した。「耐久性のある再生ポリエステルの素材が見つかり、作ってみた」と同社東京事業部の生方昌弘さん(49)。今月から同社の直営店で販売するほか、他の小売店でも扱われる見込みという。

しかし、再生ポリエステルには課題もある。同じサイズの「絞りバッグ」でも、再生ポリエステル素材のものは4950円(内側のポケットつき)。一方、一般的なポリエステル製だと2420円(内側のポケットなし)。デザインの違いはあるものの、再生ポリエステルを使うと、価格は上がる傾向がある。

「ANDO」の「絞りバッグ」。壁に掛かる手前のものは再生ポリエステル素材(竹中文撮影)

それでも環境意識の高い欧州向けには好評で、「『再生ポリエステルのPR効果は高い』と言って、早目に取引の意思表示をしてくれた卸売業者さんもいる」(生方さん)。

これからの消費活動に、環境配慮の視点は欠かせない。再生ポリエステルの活用も広がりを見せそうだ。

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