岐阜県美濃市の中学校で来春導入される新制服の見本「標準服」が完成した。ジャケットは県内では珍しい男女兼用を採用し、ネクタイには美濃和紙の紙糸を織り込んだ。標準服に限定せず、家庭で準備した類似服や現行の制服の着用も認められ、LGBTQ(性的少数者)ら個人の多様性により配慮できることが期待される。
標準服は学校内で着用を奨励した服装で、制服とは異なり着用や購入に義務はない。学校長らでつくる市中学校新制服推進委員会は今春から、体形や性的指向などで制服に抵抗がある生徒に配慮できるよう、標準服の在り方を模索してきた。
ジャケットは男女兼用を採用。スラックスとスカートには市の花「梅」をイメージしたえんじ色のシャドーチェックを入れ、男女関係なくどちらも選択できる。全て洗濯可能。
ネクタイは美濃、昭和中の代表生徒がデザイン案を出した。美濃中は赤、昭和中はブルーグレーで、美濃和紙の紙糸が織り込まれている。デザインに携わった美濃中2年生(14)は「誰もが学校生活を楽しめるようにと願いを込めて考えた」、昭和中2年生(14)は「次やその次の代にも着けてもらえることを願う」と話した。
20日夜には、推進委員で美濃中の武井由典校長と昭和中の青山智彦校長が島田昌紀教育長に完成を報告した。島田教育長は標準服について「個人の多様性を尊重したいという思いが具現されている」とし、「違う選択をした仲間を互いに認め合い、豊かな学校生活を送っていただきたい」と話した。
中学「標準服」ジャケット男女兼用、多様性に配慮 岐阜・美濃市で来春導入、類似服着用OK - 岐阜新聞
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