
撮影:森亮太
長年着ていて思い入れのある服は、色あせやヨレ、ほつれなどができても捨てがたい。
7年程着ているジャケットがあるが、さすがに色あせやほつれが目立ってきた。

撮影:森亮太
特に肩の色あせが酷く、最近は着られずにいた。それでも、デザインは気に入っているので捨てるのはもったいない……。
そんなことを考えていたときに、服の黒染めサービスなるものがあることを知った。京都紋付という会社が提供している「KUROZOME REWEAR FROM KYOTO」という服の黒染めサービスだ。
100年以上の歴史ある黒染め技術

京都紋付HP(https://www.k-rewear.jp/somekae/)より引用
同社は京都で100年以上黒紋付を染め続けており、その技術を使って洋服の黒染めサービスを行っているとのこと。

京都紋付HP(https://www.k-rewear.jp/somekae/)より引用
申し込みは同社HPより行う。まず黒染めしたい服の種類を選択し、服の素材、組成を選択する。

京都紋付HP(https://www.k-rewear.jp/somekae/)より引用
「染色可能」と表示されている素材が50%以上含まれていれば受付が可能だ。自分の服の組成表を確認しよう。
ボタンを外して黒染めしたり、黒染め後の服にプレスをかけたりするオプションなどもある。好みに合わせて選択しよう。今回はプレスをかけるオプションを追加した。
ネット上での申し込みが完了したら、服を梱包して指定された住所に発送する。
ジャケット1着の黒染め加工とオプション、送料込みで税込8470円だった。完了までにかかる時間は、およそ1か月。
一度黒染めした後に天日干しをし、そこからさらに黒くするための加工を行うため、それだけの時間がかかるのだそうだ。
私が黒染めに出したジャケットはチャックの持ち手部分に染色ができない革素材が使われていたので、それを取り外して加工を開始してもよいかを確認するメールが届いた。
服が到着してから1週間ほどはこのような確認のメールが届く場合があるので注意しておきたい。
色あせ・ほつれが気にならなくなった

撮影:森亮太
服を先方に送ってから1カ月ほど経つと、黒染めされた服が届いた。
洗濯や取り扱いの注意事項が記載された紙と一緒に、丁寧に梱包されていた。

撮影:森亮太
取り出してみると見事に黒く染まっていた。

撮影:森亮太
懸念していた肩の色褪せた部分も綺麗にムラなく染まっている。

撮影:森亮太
袖部分のほつれも気になっていたが、繊維の一本一本が濃い黒に染まったおかげで、ほつれが目立ちにくくなっていた。
色ムラもないため、程よいヴィンテージ感が出て満足だ。
縫製糸はポリエステルなので元の紺色のまま残っているが、アクセントとして個人的には気にいっている。
同様に裏地のロゴや洗濯表示のタグもポリエステルだったため、染まらずに色が残っていた。

撮影:森亮太
胸の刺繍も黒く染まると思っていたが、刺繍に使われていた糸もポリエステルだったため、染まらずに元の色に近い状態を保っていた。

撮影:森亮太
黒染め加工後もチャックは問題なくスムーズに動いてくれた。
生地自体の風合いも、加工前より滑らかになった印象がある。
お気に入りの服を長く着続けられるようになった

撮影:森亮太
インナーに着ている黒Tシャツと比較すると分かりやすいが、かなり深みのある黒に仕上がった。

撮影:森亮太
服の大量生産と大量消費による環境負荷が指摘されている昨今。
これだけしっかりと復活させることができるのであれば、「まだ着られるけど色褪せやくたびれが気になる服」を捨てて買い替えるのではなく、黒染めして着続けるという選択肢は、かなりアリだと感じた。
黒染めした服を着続けて、今後どのように経年変化していくかも楽しみだ。
気に入っているけどくたびれてきた服が新品のように復活。必要なのは「黒染め」だった - Business Insider Japan
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