「スマート衣類」への進出
WHOOPのビジネスモデルに36億ドル(約3,960億円)もの評価額がつくとは思えないかもしれない。しかし、一部の投資家(そして人数は明らかになっていないがサブスクリプションの加入者たち)は、WHOOPをまさしく「Big WHOOP(大歓声)」に値するビジネスと見ているようだ。 さらに、ボストンを拠点とする同社はこのほど製品のラインナップを拡大し、「スマート衣類」の分野へも進出しようとしている。手首に巻くタイプが主流の端末を、同社が展開するアスレチックウェアにも装着できるデザインに改良したのだ。新製品は「WHOOP 4.0」と名づけられ、超高速充電が可能な新型シリコンリチウムバッテリーを搭載した初の一般向け製品として発売されることになった。 これまでスマート衣類の需要は伸び悩んでおり、手首装着タイプのウェアラブル端末の市場はアップル製品に独占されている。しかし、WHOOPは継続的な健康モニタリングと、体のどの部分に端末が装着されているかを察知して臨機応変にデータトラッキング機能を調整する新開発の技術「Any-Wear」とを組み合わせることで、数あるトラッキング端末との差異化を図っているのだ。 「ウェアラブル技術は『いい感じに見える』か『外から見えない』のどちらかであるべきだと、わたしたちは常々感じていました。開発の軸はこのふたつだけです」と、WHOOPの共同創業者で最高経営責任者(CEO)のウィル・アハメドは語る。「『いい感じ』であることは、これまでわたしたちが注力していた分野であり、フォーマルにもカジュアルにも見せられるようにしました。しかし『外から見えない』を目指すとなると、どうやって隠すかが問題になります」 WHOOPのプラットフォームを使うためにハードウェア込みで月額24ドル(約2,640円)の利用料を支払うことを考えると、買い手としては金がみるみる消えていくように感じるかもしれない。しかも、ここにさらにWHOOPが新たに販売する69ドル(約7,500円)のボクサーショーツ、79ドル(約8,600円)のスポーツブラ、109ドル(約12,000円)のレギンスといったアパレル製品の代金も加わるのだ。 とはいえ、フィットネスウェアに金をかけることに慣れている本格派の運動好きたちは、こうした出費にも眉ひとつ動かさないだろう。もしこうした人たちの眉が動いたら、そんな動きさえWHOOPはトラッキングするに違いない。
服にも装着できるアクティヴィティトラッカーは、「スマート衣類」の市場を開拓できるか(WIRED.jp) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース
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