
アウトドアブランドが好調
新型コロナウイルスの影響を大きく受けた業界のひとつに、アパレルが挙げられる。外出して、フォーマルな装いをする機会が減り、一方でパジャマやスリッパなど、ルームウェアの需要が高まった。 【グラフ】今週の日本株「伸びる銘柄」「下がる銘柄」を一気に見る ライフスタイルメディア「SEVETIE TWO」が上場ファッション・アパレル企業82社を対象にした調査によると、今年9月末から10月末の比較で、株価上昇率ワースト1位はパレモ・ホールディングス、ワースト2位は高島屋だという。 「パレモHDは女性向けファッションブランドを複数抱える企業で知られますが、主力出店先のイオンの店舗急拡大とともに売上を伸ばした13年を頭打ちに、徐々に勢いを落としてきています。 子供服チェーンの西松屋が筆頭株主になったことで株価が上昇しましたが、それでも赤字決算が響き、今回のような株価上昇率になったと言えます。 また、高島屋も第二四半期の決算は下方修正となり、緊急事態宣言が明けた後も好材料をなかなか見いだせず、株価は再び下降トレンドに入っています」(株式アナリスト) コロナの状況が落ち着き、緊急事態宣言が明ければ…という期待は、業界全体にあったのかもしれない。だが、もともとコロナ以前から経営不振にあえぐ企業が多かった業界で、人出さえ戻れば経営状況が改善される、というシンプルな話では済まない部分もある。 一方で、前出のアパレル業界の株価上昇率で言えば上位を占めたのが、アウトドア・スポーツブランドである。
「機能性」こそ「オシャレ」な時代に
件の上昇率第一位は、キャンプギアを製造・販売するスノーピークだという。新潟県三条市に本社を置く同社は、ころな禍におけるキャンプビギナーの需要を受け止め、知名度が急激に上がった。 21年12月期における第3四半期までの売上高は、前年同期比で+61%、営業利益は前年同期比で+221%と、業績も絶好調である。 テントや焚き火台だけでなく、アパレル部門も進出に力を入れており、ユニクロ(ファーストリテイリング)のような、ライフスタイルを全面的に支えるブランドのひとつとして定着していきそうな勢いを持っている。 また、件の株価上昇率2位はアシックス、3位はデサントだという。いずれも老舗スポーツウェアブランドであり、上位三傑をアウトドアブランドが占める結果となった。 「消費者のニーズが『オシャレ』よりも『機能性』に向いてきていることは、ここ10数年のユニクロの成長からも言えることですが、コロナを経て『機能』こそ『オシャレ』だという風潮が、より強まったのではないかと言えます。 今後、コロナが『終息』と言えるレベルまで沈静化したとしても、アパレルにおけるこうした傾向は続いていくのではないでしょうか」(前出・株式アナリスト) それでは、的中率80%を誇る『DeepScore株価予報AIエンジン』(DeepScore社開発・運営)は、今週の日本株市場におけるアパレル業界をどう分析しているのだろうか。
アパレル業界に起こっている「異変」の正体…「服屋」でないブランドの「強み」(現代ビジネス) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース
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