メルカリが事業を通じて削減した環境負荷の数値を算出し、初めて公開した。
サステナビリティが課題視されるファッション分野で、フリマアプリが存在感を示した形だ。
国内衣料廃棄の1割弱を削減
メルカリが同社初となる環境へのポジティブインパクトを算出・開示した。
shutterstock / slyellow
メルカリで最も取引量が多いのは衣類だ。同社が公表した2022年度版のサステナビリティレポートでは、メルカリ上で取引が完了した中古の衣類が新品の代わりに利用されたと仮定。生産、流通、使用、廃棄のサイクルを考慮して、新品と比較した場合にどれだけのCO2排出を回避できたか算出した。
その結果、2019年4月から2022年3月までの3年間で、メルカリが展開している日米合わせて約140万トンのCO2排出を回避できた計算になるという。
メルカリの取引を通じて回避できたCO2排出量。
出典:メルカリHP
また、使わなくなった衣類を捨てずにメルカリに出品したことで、約5万9000トンの衣類の廃棄を回避できたとの試算もある(2021年4月から2022年3月、日本とアメリカの合計)。
上記は日本国内だけで約4.2万トン。日本で再資源化されずゴミとなる衣服は年間約48万トンのため(環境省調べ)、その1割弱(約8.8%)にのぼる数字だ。
かねてより循環型社会を目指して環境問題に取り組んで来た同社。メルカリユーザーを対象にしたアンケート調査では、「新品にこだわらなくなった」などの気持ちの変化も見られたそうだ。
かさむ不正対策コストに成長の鈍化、世界的な不況など同社を取り巻く環境は不透明な部分もあるが、環境への貢献は着実に成果が見え始めている。
(文・竹下郁子)
メルカリ、衣類取引でCO2排出「年48万トン」回避。服の廃棄どれだけ減った?調査結果を初公表 - Business Insider Japan
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