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Jumat, 03 November 2023

「プーマ」ブランドのガテン系作業服 妄想を現実にした社長の熱意 - 産経ニュース

「プーマ」のセーフティーシューズを手に「仕事の力になるような商品を手掛けたい」と話す江川真史社長=和歌山県有田市

世界的なスポーツブランドとして知られるドイツの「プーマ」。和歌山県有田市のメーカー「ユニワールド」は、プーマブランドの作業用品を展開している。セーフティーシューズから手袋、作業服へと広げ、今年、プーマで統一したワークスタイルを提案。それを可能にしたのは、長年にわたって築いたプーマとの信頼関係だ。一昔前の作業服のイメージを変える商品には、「働く人たちのモチベーションアップにつながれば」との思いが込められている。

履き心地や仕様、日本人にフィット

有田市郊外にあるユニワールド本社。北米などに生息する大型の肉食哺乳類「ピューマ」が飛び跳ねる姿をかたどったプーマのロゴマークの看板が目につく。社内のディスプレールームにはプーマのロゴが入ったセーフティーシューズや手袋、作業服などの商品が並ぶ。

ユニワールド本社に掲げられている「プーマ」のロゴマーク=和歌山県有田市

同社がプーマと最初に接点を持ったのは12年前。プーマの本社があるドイツ国内で行われた安全用品の展示会で、江川真史社長(62)がプーマのセーフティーシューズの製造ライセンスを持つ会社関係者と知り合った。

「プーマと作業用品の世界に参入できたら…そんな妄想が働いた」。江川社長は当時を振り返る。

願いがかなって2年後、国内の代理店としてセーフティーシューズを扱うように。当初は欧米仕様の商品を輸入して販売していたが、日本人に合った商品の企画を任されるようにもなった。

ユニワールドは国内には自社工場を持たないが、協力工場に外注する形で自社ブランドの商品を製造している。「細かいところまで日本人に合うようにしている。履き心地や仕様などを、こちらが認める規格で作らせている」と江川社長はいう。

今年10月からはセーフティーシューズに手袋、作業服を加えたプーマブランドの新しいスタイル「プーマ・アット・ワーク」を展開している。

マスク提供にも協力、3年で売り上げ2倍に

「プーマ」ブランドで統一された作業スタイル「プーマ・アット・ワーク」
「プーマ」のロゴマークが付いた作業用手袋=和歌山県有田市

「プーマのライセンス契約を得るためのハードルは高い」と江川社長。例えば手袋なら日本人の手にフィットし、作業のストレスが軽減されるような機能性を追求し、ようやくライセンスが認められたという。

「ブランドのマークを付けただけならユーザーさんが購入するのは最初だけ。プーマだからここまでの商品ができたといえるところまで作り込んだ。大きな投資もしている」。江川社長は自信を見せる。

同社によると、セーフティーシューズは現在約40品目。4品目を先行して販売した手袋は段階的に30品目まで増やし、作業服は開始1年目に約60品目を販売する計画だ。プーマブランド全体の売り上げは、ここ3年間で約2倍に成長したという。

事業以外でもプーマとのつながりを築いている。新型コロナウイルスの感染が広がり始めた令和2(2020)年、プーマはドイツ国内の地方政府からマスク供給への協力を求められた。プーマ側からユニワールドに力になってほしいと連絡があり、航空便で大量のマスクを送ったという。

江川社長は「こういう関係が今回の『プーマ・アット・ワーク』のプロジェクトにつながった。最初に手袋を売りたいと伝えたときはびっくりされた」と振り返った。

個人事業主から拡大、海外に自社工場も

江川社長は大学卒業後に地元の信用金庫で約10年間勤めた後、有田市内で親族が経営する作業用品の卸売会社に勤務。平成8年に独立し、ユニワールドを立ち上げた。「自宅の玄関や座敷に商品を積んでいた。個人事業主だった」という。

「プーマ」のデザインが取り入れられたセーフティーシューズ=和歌山県有田市

軍手や作業用の靴下「軍足」の製造・販売が当時の主な事業。和歌山県内には縫製を手掛ける家内工場が多く、自社ブランドの商品を企画して「作ってもらえないか」と協力を求めた。

日雇い労働者の多い大阪市西成区の得意先店舗で、週のうち3日間、早朝から夜まで商品を売っていた時期もあった。「得意先の家族が体調を崩し、店を手伝ってほしいといわれた。店で寝泊まりし、アルバイトで自社の商品を売っていた。午前5時半に店を開けると、もうお客さんが並んでいた」。店舗を手伝わない日は、四国や名古屋市などを1人で営業に回ったという。

軍手、軍足から作業靴、ゴム手袋と扱う商品は広がっていった。地元特産のミカン農家の要望に応じた商品も手掛けるようになり、農作業用衣料専用の自社工場をバングラデシュに建設した。「農家さんのニーズは地域によって違う。買い求めたい価格帯の商品を提供するためには、自社工場で作らないと続かない」と理由を説明する。

「現場で働く人たちが仕事へのモチベーションを高め、プライドを持つための支えになりたい」。そんな思いで商品開発を続けている。(加藤浩二)

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