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Kamis, 12 Mei 2022

子供服かわいいだけじゃ危ない!知ってる?“こどものキケン” - nhk.or.jp

ネットで簡単に海外から取り寄せられるかわいい子供服。
でも、そのかわいい服のひもが事故につながることがあるって知っていましたか?

ほかにも、日常のさまざまな場面に、“こどものキケン”が。

子どもが大好きな甘くて大きいぶどうは、のどに詰まってしまうおそれも。

身近に潜む“こどものキケン” 知っていればきっと救える命もあります。

子どもがベランダの手すりの上に…

「あ、落ちる!」
大阪府に住む40代の男性は、目の前で起きていることが信じられませんでした。

去年9月、マンションの6階の部屋から外をふと見ました。すると、6歳の息子がベランダの手すりの上に足を乗せてしゃがみ込んでいる姿が目に飛び込んできました。

男性
「何が起きているのかわからない感じでした。心臓が止まりそうになって、とにかく落ちないでくれ、という思いで必死でした」

男性が思わず叫ぶと、子どもは声に驚いてビクッと体を動かし、バランスを崩しかけました。これはまずいとすぐに近寄り、抱き抱えました。

無事に室内に連れ戻すことができましたが、その日は心臓がバクバクと鼓動を打ち、夜も眠れなかったといいます。

男性はふだんから植木鉢や洗濯カゴなど踏み台になるようなものは、ベランダに置かないようにしていたといいます。

それなのに、子どもは手すりにのぼってしまいました。

建築基準法で定められている、2階以上のベランダの安全上必要な手すりの高さは110センチ。マンションは築5年ほどで、この基準は満たしていました。男性は、安全性に十分配慮されたベランダだと信じて疑いませんでした。

踏み台がなくても子どもはよじ登る

しかし、意外な調査結果がありました。

去年、子どもの事故防止に取り組むNPO「Safe Kids Japan」が産業技術総合研究所と共同で実験したところ、3~6歳児116人中89人、実に76%の子どもが、120センチの高さを自力でのぼりました。

室外機など踏み台になるようなものがなくても、子どもたちは自分の身長を超える高さの手すりをのぼってしまうことが分かりました。

男性
「まさか、子どもがのぼれるなんて思いもしなかった。安全基準を満たしているから大丈夫だと思っていた」

なくならない不慮の事故

日常生活で起きる不慮の事故で亡くなる14歳以下の子どもの人数は交通事故を除いても全国で年間およそ200人。

過去5年間の内訳を見ると、最も多い死因は、ベッドと壁の間に頭が挟まったり、食べ物やおもちゃをのどに詰まらせたりする「窒息」でした。

2番目は風呂場や川・ため池・海などで溺れる「溺水(溺死)」、3番目はベランダなどからの「転落」でした。

さらにケガも含めた人数をみると、救急搬送された12歳以下の子どもは東京都内だけで1万2300人にのぼります。(東京消防庁 令和2年)

親がひやりとした体験は、日々どこかで起こっているのです。

子供服のひものリスク 知っていますか?

しかし、そのリスクについてはあまり知られていません。

たとえば子供服。日本では2015年に子供服に安全基準・JIS規格が作られました。

13歳未満の子供服には、フードのひもや、ズボンのすそのひも、背中のひもなどは付けられなくなりました。

ひもが遊具や自転車の車輪にひっかかり、ころんだり、首が絞まったりする事故につながるためです。

しかし今、インターネットの通販サイトでは“規格外”の海外製のもの、フリマサイトでは“規格が作られる前”に生産された中古の服を購入できます。

リスクがある服とは知らないうちに簡単に手に入ってしまう現状になっているのです。

大きなぶどうがのどに詰まるリスクも

また、子どもの大好物にもリスクがひそんでいます。
2年前に東京都内で園児がのどに詰まらせて亡くなる事故が起きた、ぶどう。

昔に比べて大きい品種が人気ということで、品種改良が進み大粒化しています。

のどに詰まらせるリスクが高くなり、親世代が子ども時代に食べていた大きさの感覚でいると危険です。

リスクを伝えたい 動き始めた専門家

こうしたリスクをSNSで伝える取り組みを始めた人がいます。
子どもの事故の研究を進めている岡真裕美さん。
例えば、大きなぶどうは4つに切って食べさせるようにと情報発信しています。

中高生の子ども2人を育てている岡さん。多くの親が、子どもの周囲に潜む危険についての情報を得る機会が少ないと感じています。

大阪大学大学院人間科学研究科 岡真裕美 研究員
「ケガで済んだと言っても、骨折したり指を切断したり、取り返しのつかないケガもある。子どもの日常で起きる事故は、周囲の大人が事故原因のリスクを事前に知っていたら防げる可能性が高まるのに、知らなかったために防げなかった、ということが起こっているんです」

母子手帳や消費者庁のホームページなどには、子どもの事故防止についての情報が掲載されていますが、岡さんは、探しにくかったり、文字情報が多くて見にくかったりすると感じていました。

このため複数のSNSで、さまざまな場面に潜む身近な危険を紹介する情報発信を始めました。

こうした情報をまとめた本作りにも取り組んでいます。

マンガを取り入れることで、若い世代の親たちにも親しみやすい工夫をし、誤飲や水の事故、転落事故など、身近な危険について、およそ30種類のケースを紹介。

ことし6月の完成を目指し、同僚の中井宏准教授と執筆を分担して進めています。

クラウドファンディングで出版に必要な経費を集め、子育て関連の施設などに無料で配布する予定です。

大阪大学大学院人間科学研究科 岡真裕美 研究員
「この1冊を、パラパラと気軽に手に取って見るだけで、いろいろな情報が手に入る。すると、日常のさまざま場面で、ちょっと気をつけよう、と意識してもらえる。それが、日々の事故防止につながると思っています」

変わる豆まきの豆NG年齢 注意喚起も変化

ただ、本を作ることがゴールではないといいます。子どもの周りに潜む危険は、常に変化するからです。

去年2月、SNSで「5歳までは豆まきの豆は食べさせないで」と呼びかけた時のこと。

「食べさせていました」
「5歳までだめとは知らなかったです」

親たちからは知らなかったという反応が次々に寄せられました。

豆類については、2018年に、消費者庁から「3歳以下には食べさせない」という注意喚起が出ていました。子どもが豆をのどに詰まらせるからです。

ところが、その3年後の2021年。「5歳以下には食べさせない」と、年齢が引き上げられました。4歳の子どもがのどに詰まらせ死亡した事故があったためです。

更新された重要な情報が親たちに届いていないことに、岡さんは危機感を募らせています。

岡さんは、本の内容をインターネットでも公開し、新たな情報が出てくるたびに情報を更新し「不慮の事故」が1つでも減ることにつながってほしいと考えています。

大阪大学大学院人間科学研究科 岡真裕美 研究員
「時代とともに新たな危険は出てくるし、社会の変化に合わせて、子どもを取り巻く危険もどんどん変化していく。本を1回作ったとしてもそれでゴールではないと思います。子どもの危険にまつわるさまざまな情報を、常に更新して、見やすくわかりやすく発信するプラットフォームを作っていきたい」

不慮の事故減らしたい

実は岡さんは、10年前に夫を亡くしています。

当時34歳だった夫は散歩中、小中学生3人が川でおぼれていたところを発見し、救出しようとして命を落としました。

なぜ子どもたちがおぼれてしまったのか。夫は命を失ったのか。

その理由を調べると、浅く見える川でも実は深みがあって、その危険性が周知されていなかったことが分かりました。

知っていれば救われる命がある。岡さんが子どもの事故について研究を続ける原点です。

知ってる?こどものキケン

NHK大阪放送局は岡さんが所属する大阪大学大学院の「子どもの安全ラボ」などと連携し、“知ってる?こどものキケン”というサイトを立ち上げました。

子どもの危険に関する記事や最新情報を更新し、危険性を分かりやすく伝える動画の配信も行います。

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